2023-01-01から1年間の記事一覧

ゆく年繰る年

しめ縄や破魔矢を納めに近所の神社へ。 父の先を歩く。知り合いに会うかもしれないからと、気を遣って後ろを歩いてくれているのだと思ったが、私の歩くスピードが速くなっただけだと気付いた。 お焚き上げを待つ神物の山に持参した紙袋を載せ、賽銭をして手…

すっごいTVer!

今年もあとわずか。もう少しで今年公開した記事が100に到達する。 100記事のために能動的になれた。予期せぬ出来事もあった。 aibouninngenn.hatenablog.com 映画『怪物の木こり』を観た。 なんでもかんでも『相棒』と結びつけるのはよくないかもしれないと…

視聴者ガックリ、僕はニッコリ

www.youtube.com はやく来い来いお正月。 www.youtube.com 『相棒22』第9話「男の花道」(脚本:輿水泰弘、監督:橋本一)、面白かった。 主に①疑惑の正当防衛、②報復のハウダニット、③内村部長の人格変貌ふたたびについて書いていく。 ①疑惑の正当防衛 正当防…

つきすぎている

インターホンが鳴った。 どうせ父か姉が注文した宅配便だろう。そう思いながら玄関を開けた。 案の定、宅配便だった。 送り状に目を走らせる。私宛ての荷物だった。 ん? ゴーちゃん。!? マジ!? Woohoo! 完全に忘れていたが、二か月前に『相棒』のプレゼ…

クライマーユ・ハイ

先週の土曜日。親にデートと嘘ついて、ひとりで出かけた。 出不精なので休日にわざわざ出かけることはあまりしないのだが、未来屋書店のポイントが切れそうなときは別だ。 本屋にだけ行ってすぐに帰るのは着替え損な気がしたので、『怪物の木こり』という映…

気まずさシンデレラ

ゼミの食事会は盛況のうちにお開きとなった。 同期のひとりが先生や先輩にもグイグイいってくれたおかげで、会話が途切れることがなかった。会話に必要なのは経験ではなく、やはり才能なのではないか。剥き出しのコミュ力に晒されながら、そんなことを思った…

ごめんね、ネロ。

入学してからしばらく経った頃、同級生と遊ぶことになった。 待ち合わせの場所に行くと、約束をした人物のほかにもいくつかの顔があった。 見覚えのある顔も、初めて見る顔もあった。 だが、怯んではいけない。 僕は持てるだけの社交性を発揮し、懐からデッ…

サンキュー父

録画した『科捜研の女』を観ていたら、隣にいた父が「(この人)絶対犯人じゃん」と言った。私は内心、ウルセッ!と思った。実際その人が犯人だったわけだが、メインゲストが犯人というパターンはドラマではよくあるし、そこから倒叙モノやハウダニット、犯人を意外…

充血の拡充

今週の『相棒』も面白かった。 ここ数シーズンは、誰が脚本を書いたか知らない状態で観ることに挑戦しているのだが(結局誰が書いたか気になって公式サイトを見てしまったり、Wikipediaで視聴率を確認しようとして誤って見てしまったりと、大抵は上手くいかな…

充実の充血

『相棒』のことになると思考が止まらなくなってしまう。 とりとめのない思考を短時間でまとめるのは困難だ。 だからこそ、最新回のストーリーレビューはしない方針を採っている。 でもやっぱり、ほかの人が書いた感想を読むと血が騒ぐ。 共感したり、感心し…

リトルタイム

(おそらく)今シーズンから、『相棒』が公式切り抜きショート動画を投稿し始めた。 放送時とは違ってBGMが無いので、より生に近いお芝居が楽しめる。 www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com 「スズメバチ」(脚本…

■Ⅷ~訣紊記

10 靴紐と烏 男が道を歩いていると、履き物の紐が解けた。結い直すために屈むと、先刻行き違った女も屈んでいるのが目に入った。彼女も同様かと思っていると、俄かに「かあ」と鳴く声が聞こえた。男が声のした方を見遣ると、女がいた辺りから一羽の烏が飛び…

アガガガガガガ

aibouninngenn.hatenablog.com 上の記事で10/27のアクセス数が「680を超えていた」と書いたが、翌日に確認したら826に増えていた。ヤバすぎる。 一年ぶりに歯医者へ。 医院は散々通った水泳教室や自動車教習所と同じ町にある。まさに試練の町だ。 院内の空気…

相棒カードやってるぅ YOU KNOW? について

aibouninngenn.hatenablog.com タイトル 当初は「『相棒』が好きすぎるのでカードにしてみた」というようなタイトルだったが、エントリーの際に作品の説明に書くことがなくなることに気付き、候補のひとつだった「相棒カードやってるぅ YOU KNOW?」に変更し…

すごおおおおおい!

オモコロ杯2023の結果発表から一週間が経った。 口が痛い。歯が痛い。顎が痛い。 二日くらい前から、左下の親知らずが急成長しはじめている。 そいつが歯肉を持ち上げているため、歯が閉じなくなってしまった。 口を開けると顎が外れそうになる。心なしか左…

猫のようにしなやかに、犬のように全力で

『まほろ駅前番外地』を読み終えた。さあ、ブログを書こう。 私は、本を一冊読むごとにブログを一本書くことを基本方針としている。 だからといって、おざなりに読書をしているわけではない。 書くための読書ではなく、あくまでも読むための読書だ。 その傍…

あれこれ『相棒』~シーズン20編①

今週の読了本 碇卯人さんの『相棒 season20 上』-ドラマ『相棒』のノベライズシリーズ。 (2022年、朝日文庫) 暗殺事件を主導しながらも愛人の自白で罪を免れた官房長官・鶴田翁助。一方、拘置所内での不審死に疑念を抱いた右京と亘は・・・・・・。特命係が立ち塞…

ツン ツンツン ツンドク

私には“人生を変えた一冊”がたくさんある。 高校一年の夏、乃木坂文庫(2019年)という光文社のフェアが開催された。 乃木坂46のメンバーが限定カバーとなって文庫の表紙を飾るというもので、このフェアが開催されるのは2017年以来二度目だった(そのときは講談…

■Ⅶ~訣紊記

6 すり抜け 平成十五年。ある姉弟が家の中を駆けていた。弟が姉を追っていると、姉は玄関の戸を無いものの如く通り抜けて外へ出てしまった。戸の鍵はしっかりと掛かっていた。弟が泣きながら両親のもとに戻ると、そこには姉の姿もあった。姉自身も、両親も、…

PPPは止まらない

中学に上がった頃から足がつるようになった。 今でもよくつる。 まあ、歩きまくっているから当然と言えば当然だ。 小学校時代の同級生に、よく足がつる者がいた。 「足つった!」と言って患部を伸ばす姿は、足つり未経験だった私に恐怖と憧れを植え付けた。…

ぼやけないEyeがほしいの

『相棒22』の初回に青木年男が登場することを知った時、私は授業を受けていた。 教授に隠れてスマホをいじっていたわけではない。 グーグルクラスルームで資料を見ている時に『相棒』の公式LINEから通知が来たのだ。 その後、ゼミのレポート発表の順番を決め…

■Ⅵ~訣紊記

1 空白の時間 平成二十六年、とある小学校の話である。教室で試験の採点をしていた教師は、夕方のチャイムが鳴った時に、壁掛け時計が一時間遅れていることに気付いた。少々不審がりながらも採点を中断して壁掛け時計の時刻を合わせると、直後に別の教師がや…

ノー変哲

目覚めると、寒気に見舞われた。体が熱いので風邪を引いたものと思ったが、単に気温が低いだけだった。良かった。 一週間前に比べると、えらく過ごしやすくなった。出かけるときの気候は、いつもこうあってほしいものだ。 『相棒』の初回放送日とゲストの情…

ライフワーク

同窓会の出欠確認が締め切られた。私は不参加。親しかった友人らも同様だった。 なぜか安堵している自分がいる。 しかし、彼らの間で別の催しが計画されていると考えると、夜もおちおち眠れない。 真心ブラザーズの『家巣、愛無 OK!』(作詞・作曲:YO-KING、…

たゆたうスペアリブ

左腕に注射をされる夢を見た。痛くて起きた。 その日から左腕が気になる。痛いような、痒いような。 虫に刺された痕は無い。 気のせい?勘違い? それならまだいい。 問題はお告げだった場合だ。左腕の皮下で重大事が進行しているというパターン。 この手の…

コロンボキッス メモメモ

8月上旬から9月12日にかけて、AXNミステリーで『刑事コロンボ』(全69話)が放送された。この作品は『古畑任三郎』や『相棒』に大きな影響を与えたことで知られており、いつかは観たいと思っていた。 記憶の彼方に行ってしまう前に、各話の感想的なものを簡単…

釣り/の季節/の女

昨日見た夢の話と最近観たドラマの話は、始めたらキリがない。 だが、たまにはいいだろう。 aibouninngenn.hatenablog.com 前回は探偵モノ中心だったので、今回は刑事モノでいこう。 入江信吾 脚本 『相棒』でデビューした入江信吾さんの脚本作品を観た。 釣…

ほんとに/金田一/涼子/はBARにいる

夏休みに何をしたかと聞かれた時、あなたはどう答える。 私なら「レポートを書いていた」と、困り顔でも浮かべながら答える。 だがそれは真実のすべてではない。 実際の答えは「レポートを書き、それ以外の時間はドラマを観ながら足の皮を剥いていた」だ。 …

足の皮を剥いてました、とは言えない。

早起きをしたが、まだ動き始めるには早すぎる。 しかし、二度寝をする気にはならない。 スマホとイヤホンを持ってベッドへ。ラジオでも聴こう。 普段は寝床にスマホを持ち込むことはしないのだが、今日は特別だ。 画面の激光に耐えながら、音声を再生する。…

アイコン探偵K

LINEを眺めていたら、友人の誕生日が十分後に迫っていることに気付いた。 彼には毎年おめでとうLINEを送っている。 せっかくだからと、今年は午前零時ちょうどにメッセージを送った。 祝いの言葉に、恋人の有無を確認するメッセージを添えて。 翌朝、返信が…