いつの日か やってみたいな 座談会

積んでた未読の『相棒』雑誌も、残り一冊。

 

ダ・ヴィンチ 2014年6月号』-『相棒』大特集。

(2014年、KADOKAWA)

今更こんなことを言っても説得力ゼロだが、脚本が掲載されているものや休刊している『刑事マガジン』以外、極力雑誌は買わないようにしている。キリがないからだ。

だが、この『ダ・ヴィンチ』は別。

ハセベバクシンオーさんの書き下ろし小説が載っているから。

ブックオフオンラインでお気に入り登録をしてサイトに日参していたのだが、去年突然リストから消えた。登録している商品の取り扱いが終了すると、往々にしてこういうことが起こる。

そういうわけでメルカリで購入。

 

裏表紙はこんな感じ。

ブルーレイ発売決定!!

そういえば、2006年の『刑事マガジン プラスワン』には『相棒』初DVD化の広告が載っていた。それに比べるとプレシーズンからシーズン8のブルーレイ化は意外と最近だな。や、それでも10年前だ。

 

インタビュー 水谷豊 P16・17

・「相棒の世界は、シリアスな面も、コミカルな面も両方あるところが魅力。成宮さんは若いのに、その二面性のある世界にちゃんとはまれるキャパがあって、両方の世界を作りごとではなく自然に演じられる」

・「これから先は、今まで以上にコンビネーションが生かされることもあるでしょうし、逆に、今まで以上のぶつかり方をすることもできるだろう、と思いますよ」

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インタビュー 成宮寛貴 P18・19

・「初代の亀山(薫)さんや、2代目の神戸(尊)さんには、最初からしっかりとしたキャラクターがあって。僕もある程度キャラクターをフィックスしてスタートしたかったんですが、今回はそれをなしでやりたい、と事前に言われてしまいまして。なので、すさまじい緊張感の中で始まったんですよ(笑)」

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最新作『相棒 -劇場版Ⅲ-』解説+輿水泰弘インタビュー P20・21

・「『第一容疑者』や『心理探偵フィッツ』、イギリスのミステリードラマが好き」

・「国防は、6年くらい前からずっと扱いたかったテーマ」

・「孤島を舞台にしたのは、バラエティ番組の『よゐこ無人島0円生活』が好きだったから(笑)」

・「映画もドラマも、『相棒』はいろんな楽しみ方ができます。あなたの好きな『相棒』を見つけていただけたらと思いますね」

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5分で分かる!『相棒』講座 P22・23

松島直子さんによる描き下ろし漫画。『すみれファンファーレ』の主人公・川畑菫(10歳)が、沖縄みやげを届けに来たご近所さんに『相棒』の魅力を語る。映像編集にまで言及する菫さん、恐るべし。

『すみれファンファーレ』には『相棒刑事』というオマージュドラマが出てくるらしい。

 

「ヒマじゃない夜」 ハセベバクシンオー P24~27

米沢守を主人公にしたオリジナル小説シリーズや『相棒』の脚本を手掛けたことでおなじみのハセベさんによる書き下ろしスピンオフ小説。

とあるバーを舞台に、「ヒマかっ?」でおなじみ角田課長の意外な一面が描かれる。飄々とした課長とハードボイルドの相性の良さたるや。欲を言えばもっと読みたい。洒落たオチのあとにはグラビアが1ページ。粋だ。

 

発表!マイベスト右京 P28~33

総勢16名の漫画家・イラストレーター(東村アキコさん、五月女ケイ子さん、細野不二彦さん、もんでんあきこさん、銅☆萬福さん、岩岡ヒサエさん、月島綾さん、七海慎吾さん、柳原望さん、高口里純さん、私屋カヲルさん、赤星たみこさん、反転邪郎さん、江本晴さん、rinさん、朝陽昇さん)が「一番好きな杉下右京の姿」を描き下ろしイラストで発表。

具体的な仕草や場面を切り取る方もいれば、「杉下右京、五歳」や「杉下右京 トイレ掃除をする」など妄想を炸裂させている方も。あるイラストを見て思ったのだが、確かに、右京さんはいい匂いがしそう。

 

ミステリー作家が語る『相棒』 P34・35

「館」シリーズの綾辻行人さんと、「福家警部補」シリーズの大倉崇裕さんが、『相棒』との出会い、好きなエピソード・キャラクターをミステリー作家目線でそれぞれ語る。

・「何でもできる枠組みを、何シーズンもかけて作ってきたわけですから、個人的にはもっといろいろな冒険をして、型にはまらないものを作ってほしい」(綾辻さん)

・「一般に成長物語というのは多いですけど、最初から出来上がった天才が未だに揺らがないというのは、キャラクターとしてすごく好きですね。成長は相棒に任せている、そのシステムも上手いですよね」(大倉さん)

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大倉さんはノベライズ作品『相棒 season12 下』の解説も務めており、現在は劇場版『名探偵コナン』シリーズの脚本を櫻井武晴さんと交互に担当している。

 

ミステリー小説入門 P36・37

「ミステリー評論家・千街晶之が『相棒』ファンに贈る」とある。

紹介されている小説で読んだことがあったのは、太田愛さんのものと葉真中顕さんの『ロスト・ケア』のみ。大倉さんの「福家警部補」シリーズもそうだが、積んでしまっているものも紹介されていた。早く読みたい。

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『相棒』ファン座談会 P38・39

編集者の中田景子さん・倉地潤さん、漫画家のアキヤマ香さん、ライターの松井美緒さんによる座談会。脚本家や俳優の話のほか、それぞれが「マイベスト脇役・事件・犯人」を発表。

倉地さんがシーズン12最終話「プロテクト」と『カラマーゾフの兄弟』の共通点を指摘していたのが興味深かった。シーズン10には「罪と罰」というタイトルの作品があることだし、『相棒』研究のためにドストエフスキーを読む必要がありそうだ。長そうだし難しそうだが、いけるか……?

 

いい写真。

39頁より引用。

 

 

やってみた。

 

 

憧れるのをやめましょう。

 

 

<了>