左腕に注射をされる夢を見た。痛くて起きた。
その日から左腕が気になる。痛いような、痒いような。
虫に刺された痕は無い。
気のせい?勘違い?
それならまだいい。
問題はお告げだった場合だ。左腕の皮下で重大事が進行しているというパターン。
この手のお告げが的中したためしはないが、これが最初だという可能性だってある。
あー、どうしよう。なんか右腕もおかしい気がしてきた。
同窓会に行くのをやめた途端、同窓会に行く夢を見るようになった。
どういう深層心理だ。本当は行きたいのか。
まさか、同窓会に行かなければ腕が大変なことになるとでも言うのか?
ほら、このざまだ。夢なんてどうとでも解釈できてしまう。
結局、原因は重いものを持ったことと、日焼けをしたことだと思い当たった。
左腕に負担をかけた記憶がある。右腕もおかしく感じたのは日焼けのためだろう。
ただ単に、外に出ていないだけだった。
最近、上半身の退化が激しい。スペアリブ。
友人(最近恋人ができた方)のLINEのプロフィール画像が花火から海に変わった。
私が監視していたことに気付いたのかもしれない。
文化祭に行った時、友人(既に恋人がいる方)と先生の会話を聞くターンがあった。
進路のことなどろくに考えていなかった高校時代を思い出した。会話に入れない感じ。
唯一聞き取れたのは、三年の時のクラスメイトが留学しているということだけだ。
あの子が留学ねえ。
自分の無進歩を思い知らされた。「変わらない」と言えば聞こえは良いが。
あの先生、きっと私のことを覚えていなかったに違いない。
その事実が怖くて、私は「お久しぶりです。KETSUBINGOです」と先に名乗っておいた。傷つかないためのライフハック。
中国文学のゼミに所属していることを言う時、小説家養成ゼミに落ちたことを枕にしてしまった。
友人に対しても、先生に対しても。
会話が止まったら、ブログをやっていることを言った。
小説家を志すことも、ブログをやっていることも、別に偉いことではないのに。
自分の無進歩を誤魔化すために、見栄にもならないつまらない見栄を張ってしまった。
こういうことはやめよう。自虐もやめよう。
経緯はどうあれ、中国文学のゼミに所属していること、今の私が中国文学を面白いと思っていることは事実なのだ。
誤魔化す必要など、ないじゃないか。
『ピタゴラミングスイッチ4』をようやく観ることができた。
百科おじさんの声がいつもと違うなと思っていたら、中村梅雀さんが声を出していた。
今回のみなのか、これからもそうなのかはわからないが、いずれにしても『釣り刑事』シリーズを観たばかりだったので驚いた。
コロンボの感想を書いたら七千字を超えた。おそらく過去最長だ。
脚本家の名前も記したかったが、文字数が大変なことになりそうだったので割愛した。
今までにない文字数だもんで、下書きが消えてしまうんじゃないかと恐ろしかった。
このヒリヒリする感じは、レポートと似ている。
レポートは紙での提出なので、とっとと印刷すればいいだけの話なのだが、私には二度も再印刷をした前科があるので、提出ギリギリまで編集可能な状態にしておきたいのだ。
どうだ、SDGsだろう。
この間、銀行に行った。
調子が悪い通帳を窓口で交換してもらい、母に預金の引き出し方を教わった。
今時、ATMを使えない大学生というのも珍しいのではないだろうか。
このまま行けば、“ATMを使えない唯一の人類”として研究機関の観察対象になれたのかもしれない。
またひとつ、常識と引き換えにアイデンティティを捨てた。
夏休みが終わる。切ない。寂しい。会いたい、誰かに。
例年なら泣きながらポケモンをやっているところだが、今年はテレビを観すぎたので、そんな気は起きない。脱皮のせいで、本もあまり読めなかった。
とは言いつつも、充実はしていた。
テレビ観て、レポート書いて、ブログ書いて。これでいいんだ。
定期を買わなければ。
髪を切らなければ。
電車を待たなければ。
私の後ろに人が立つ。緊張の瞬間。
石持浅海さんの小説を読みまくっているせいで、盆の窪を攻撃されるのではないかという妄想に囚われる。
なんだかんだ、飲食店の注文にも、買い物の会計にも、いまだに慣れていない。
母がくれた300円でガチャガチャをやったらポールが出た。
愛しきポール。可愛いポール。いつまでもそのままでいてくれ。
僕は何も考えていない。自分自身に流されている。
今週の些事
・ベランダに出たら花の香りに包まれた。一瞬、死んだのかと思った。
<了>