I'm in スランプ

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この記事を書くためにブログを開設してから約一か月。主に『相棒』絡みの記事を何本か書いてきた。今も次なる記事のためにコミック版『相棒』をせこせこと読み進めている。

が、正直手詰まりだ。

別にコミックが悪いわけではない。書き代は、むしろ多い。

私が言いたいのは、私のブログに需要があるのかということだ。

不毛な疑問なのは分かっている。

そもそもブログとは心内語のようなもの(いち個人の見解)だから、他人の目というものは気にしなくて良いはず。

だのに私は、本やCDのレビューといった受け手をゴリゴリに意識したものを書き、言わなきゃバレないスランプをわざわざ報告したり、「(いち個人の見解)」などというこまっしゃくれた注釈を入れたりしている。

嗚呼、大いなる矛盾。ブログとは魔境なり。

 

ブログは個人的であるべきか否か。

その答えは立場によって変わるだろうし、こんなことを考えている暇があったら記事を量産した方が良いことは分かっている。

だが、考えてしまう。このままで良いのかと。

 

否、良くない。なぜなら楽しくないからだ。

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『相棒』のためにブログを開設したのに、テキトーに書いた記事の方が楽しいという皮肉。

『相棒』が好きなのに上手くそれが伝わらないジレンマ。

 

それらを解消するために、私はもっとテキトーになろうと思う。もちろん『相棒』についても書いていくが、ひとつのことに捕らわれずもっと気軽に書いていきたい。

だって(ほぼ)誰も読んでいないのだから。テキトーな方が精神衛生的にも良いだろう。

 

大いなる方針転換を決めたのはこの本の影響。

真心ブラザーズ P.D.C.ノート』(2001年、双葉社)

1996年10月~2000年12月に隔週刊誌『TV Bros.』に連載されていた同名コラムをまとめた本。

「P.D.C.」は「ポジティブ・脱力・クラブ」の略。素晴らしいタイトル。

YO-KINGさんと桜井さんが交互に執筆。見開き2ページのコラムが60本近く収録されている。

連載終了後に単行本化されたのだが、ページ数の都合で残念ながら最後の4本は未収録(ジーザス!)。

その代わりに巻末には、ドラマフリーク・桜井秀俊のドラマ遍歴をひも解くインタビューと、YO-KING・岸川靖による『STAR TREK』マニア対談が収録されている。

 

ピタゴラスイッチ』『0655』きっかけで真心ブラザーズにドはまりしてから約3年、軽い気持ちで手にしたこの本の面白さたるや。もはやコラムの完全体と言っても過言ではない。

 

アルバム制作やツアー、別ユニットでの活動の裏側が知れるのはもちろん、趣味や近況、マイブーム、子供時代の話まで盛りだくさん。

YO-KINGさん。とにかくポジティブ。自分で自分を褒めまくる。突き抜けているので読んでいるとこっちまで楽しくなる。「あの歌のあの歌詞のまんまだ!」と思う箇所もしばしば。高校時代にサーフィンをしていて沖に流されたという話が最高に面白かった(笑いごとじゃないけど)。あと、イラスト。コラム一本一本にイラストがついているのだけれど、YO-KINGさんの描くイラスト、とってもクセになる。火野正平中尾ミエの似顔絵が最高。

桜井さん。親しみが湧く日常のあるあるからライブ中の面白エピソード、果ては洋式トイレの改良案まで。とにかく着眼点が面白い。それが丸出しの生活感でカモフラージュされているから、全くもってイヤミじゃない。携帯電話嫌いをコラムに書いたら誰からも電話がかかって来なくなってしまった話が特に面白い。イラストは言うまでもなく上手い。『ねじれの位置』のアルバムジャケットのイラストはかなりアーティスティックだったけれど、面白イラストも描けるなんてスゴイ。

なにぶん20年以上前のコラムなので「?」なところもあるけれど、そこはフィーリングでノープロブレム。昔が知れて面白い。

とにかく面白い本だった。

 

決めた、こういうブログを書こう。もっとテキトーになろう。

という訳で、タレント本のマスターピース真心ブラザーズ P.D.C.ノート』の紹介と誰に向けたものでもない”テキトー宣言”でした。

 

余計な情報を省いてきたあまり、今まで自己紹介すらしていませんでした。

今更ですがブログ主のKETSUBINGOです。テキトーに更新していきます。どうぞよろしく。

 

 

<了>