小心者の頭ん中

休みの日、何してるの?

そう聞かれると困ってしまう。

ブログを書いている。

そう答えればいいだけのことなのだが、ブログを書いている自分と普段の自分の差が気になってできない。

私のブログの存在を知っている数少ない友人も、その中身までは知らないので、結局は教えても教えなくても変わらないのだが。

 

休日の過ごし方についての質問をはぐらかし続けた結果、私には「漢文を読んで休日を過ごしている」という、ある意味で大学生らしからぬイメージが定着してしまった。

しかし、それも事実なので否定はできない。

実際、この間のゴールデンウィークはずーっと辞書片手に漢文を読んでいた。

ニコ・ロビンが分厚い本をずっと読んでいる気持ちが分かった。

 

ところで、海賊の考古学者は論文を発表したりしないのだろうか。

それとも、彼女もブログをやっているのだろうか。

なんてつまらんことを考えてしまう。こんなことを知り合いに言える訳がない。

 

GW中の唯一の外出は、ブックオフだった。

aibouninngenn.hatenablog.com

売れたことよりも、部屋がすっきりしたことの方が嬉しかった。

ブックオフ未来屋書店さえあれば生きていける気がする。

 

私はニコ・ロビンなのかもしれない。

 

 

今週の読了本

横山秀夫さんの『半落ち』-志木和正シリーズの長編小説。

(2005年、講談社文庫)

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に〝落ち〟ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとはーー。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。

-裏表紙より引用

「志木和正の章」、「佐瀬銛男の章」、「中尾洋平の章」、「植村学の章」、「藤林圭吾の章」、「古賀誠司の章」からなる長編小説。

 

自首までの二日間のことだけを頑なに黙秘する梶聡一郎。刑事、検事、記者、弁護士、裁判官、刑務官はそれぞれの職業意識から真実を追い求めるが、組織内部の圧力によって梶は無情にも“刑事司法手続”という名のコンベアの上を流れて行ってしまう。“空白の二日間”というミステリーを軸に関係者の葛藤を描いた人間ドラマ。

 

ドラマ『臨場』で泣き、原作『臨場』で泣き、今度は『半落ち』で泣いた。

 

警察小説ブーム、来たる。

 

 

今週の些事

・再生不良のDVDをメガネ拭きで拭いたら完璧に直った。2枚も。

 

 

<了>