師はまだ走っている

2023年12月20日(水)

16時過ぎに講義が終了。友人が欠席したのでひとりで帰った。坂を下っていると、遠くに夕暮れの街並みが見えた。いつもより空がいやに広く、きれいに見えた。なぜ今まで気づかなかったのだろう。

 

12月28日(木)

年内最後の燃えるゴミの日が迫っていたので、書類をちぎった。大学入試の問題冊子に、読まないであろう説明書、思い切って前期の講義資料もちぎった。気分が良い。

蠱惑的紙ゴミ

 

 

2024年1月7日(日)

家族で初詣に行った。おみくじを引いたら「半凶」だった。そんなものがあるのか。

 

1月15日(月)

16時過ぎに講義が終了。来週はテスト。自筆ノートと前期に配った年表は持ち込み可能とのことだが、年表が見当たらない。年末のことを思い出す。やっちまった。

 

1月29日(月)

14時過ぎにテストが終了。これで晴れて春休みだ。清々しい気分で坂を下る。いつかの街並みを思い出して遠くを見たが、木々に視界を遮られた。おかしい。時間帯は違うが、場所は同じはずだ。さらにおかしなことに、木々が前から存在していたこともまた、断言できるのだ。

あの日、夕暮れの街並みを見たときだけ、木々が消えていた。

私の記憶を信じれば、そういうことになる。だが、そんなことがあるのだろうか。

 

 

 

 

<了>