数字のマジック

おやつは30000円まで

古畑任三郎』、面白過ぎる。

『相棒』が『古畑任三郎』と並び称される国産刑事ドラマであるだけに、ずっと気になっていた作品だった。

しかし、『相棒』ほど再放送の頻度が高くないためにまともに観たことがなかった。

 

ちょうど一年前に『相棒』全話視聴を達成して以降、私の古畑欲は高まっていた。

そして最近、CSの日本映画専門チャンネルで古畑シリーズが一挙放送されることを知り、それを観ている次第だ。

残すところは第3シリーズの最終話とスペシャル3本。

 

ところが、これで全話視聴とはいかない。

権利上の都合で放送されない話が結構あるのだ。

 

こういう話こそ観たくなるのが人情というもの。

こうなったら映像ソフトを買うしかない。

 

行きつけのブックオフに連続ドラマ版DVDボックスの在庫があった。

価格はブックオフオンラインと同じ。

しかし、この店には30~50%オフ棚がある。

オンラインでクーポン待ちをするか、実店舗で割引待ちをするか。

実に悩ましい。

 

思い切って全話収録のブルーレイボックスを買うか。

ブルーレイボックスを10%オフクーポンを使って買えれば、DVD版の合計金額とは大差がなくなる。

実に悩ましい。

 

アマゾンを見たら、新品のブルーレイボックスが中古よりも2000円安く売っていた。

これが最適解に思えてきた。

しかし、中古よりも安いといっても40000円近くする。

新品、しかも21枚組でこの値段なら『相棒』に比べれば良心的だといえる。

なにより、これひとつを買えばシリーズが網羅できるというのが魅力的だ。

 

こういう時、ディスク一枚あたり、一話あたりの値段を計算してしまう。

僕の悪い癖。

 

刑事コロンボ』のコンプリートボックスは35枚組で、新品でも20000円台で買える。

もういっそ、これを買うか。

 

 

取るにトランタン

真心ブラザーズの『トランタン』というアルバムの初回限定盤を買った。

 

Tシャツ付きで付属DVDの収録内容が異なる特別生産限定盤はすでに持っていた。

 

CDの収録曲は同じだから初回限定盤を買うかどうかをずっと迷っていた。

こういう時、真っ先にDVDの収録時間を確認してしまう。

僕の悪い癖。

 

特別生産限定盤のDVDにはドキュメント映像が69分収録されていた。

左下に書いてある。

ダイジェスト版はこちら。

www.youtube.com

 

今回買った初回限定盤の収録時間も69分とある。

左下に書いてある。

こちらにはアルバム収録曲「愛」のMVと「もうすぐトランタン」という映像が収録されている。

www.youtube.com

 

特別生産限定盤と収録時間が同じことが決め手となって、初回限定盤を購入した。

ダイジェスト版が存在しない「もうすぐトランタン」は伊香保で行われたアコースティックライブの映像の一部だった。

未音源化曲の「反射」、「トランタン」に加え、「月面」、「愛のオーラ」、「天空パレード」のライブ映像が収録されていた。

未音源化曲が収録されていただけでも買った甲斐があるというものだ。

 

ところがこのDVD、どう考えても69分もないのだ。

ライブ映像は30分弱だった。

MVと合わせても40分に満たない。

チャプター画面に隠しコマンドはないようだ。

ディスクにも69分と書かれている。

 

特別生産限定盤の収録時間も69分だった(こっちは本当に69分あった)ので、恐らく印字ミスではないかと。

 

 

 

 

 

・・・・・・なんのこれしき、取るにトランタン。

 

 

今週の読了本

横山秀夫さんの『顔 FACE』-D県警シリーズ第三弾。

(2005年、徳間文庫)

「だから女は使えねぇ!」鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に忠実に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。瑞穂が描くのは、犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。鮮やかなヒロインが活躍する異色のD県警シリーズ!

-裏表紙より引用

 

広報の仕事に就いた平野が買収事件におけるリーク疑惑に挑む「魔女狩り」、犯罪被害者支援対策室に異動になった平野が連続放火事件にまつわるSOSを受ける「決別の春」、平野の後釜にすわった似顔絵捜査官は似顔絵を捏造したのか-「疑惑のデッサン」、銀行強盗の通報訓練を利用した強盗事件が起こる「共犯者」、臨時で捜査一課強行犯係に配属された平野が拳銃強奪事件に挑む「心の銃口」の五編。

 

『陰の季節』所収の短編「黒い線」のキーパーソンだった似顔絵捜査官・平野瑞穂が主人公の連作短編集。「黒い線」では平野の先輩である七尾友子の視点で描かれていた事件が、本作では当事者である平野の視点で描かれていたりと、後日談的要素も興味深かった。

 

似顔絵のスキルと観察眼を駆使して警察内外の事件を解決していく平野瑞穂。

傷つきながらも懸命に真実を追い求めていく彼女の姿は必見だ。

 

 

<了>