月面
やらかし・リターンズ
・半期で4単位だと思っていた授業が通年で4単位だった。
怪談
「それでね、誰もいない一階からトイレが流れる音がしたのよ。それも一回や二回じゃないの」
「怖いね、水道代が」
「でしょ?」
夢親父
「先生、最近親父が干渉してこなくなったんです」
「それは良いことじゃありませんか」
「でもね、その代わり夢に出てくるんです。口うるさくてかないませんよ」
「Aさん、そういうときは根本的な原因を取り除くのがいちばんでしてね・・・・・・」
「ありがとうございます先生、その言葉が聞きたかったんです」
話が終わらないうちにAは出ていった。
翌日、刑事がやってきた。
「先生、署までご同行願います」
「いきなり何だ。何の容疑だ」
「殺人教唆です」
我が家は楽しいオープンワールド
イモムシよりひとこと
未来の雑学
「知ってたか?ゴキブリの羽根の成分はエビの尻尾の成分と同じなんだぜ」
「へー。エビと同じならありがたがって食べなきゃな」
怪談2
「そしたらね、コンセントに挿さってないドライヤーが勝手に動き出したのよ」
「今度泊まりに行っていい?」
「いいよ」
新しいタブのリーダーズ
新しいタブのリーダーは「×」ではなく「+」の方。
だから「×」はみんな「+」に憧れている。
角度が違うだけだが、「×」から「+」になるのは簡単ではないのだ。
ある年、新しいタブのリーダーが四人になった。
人々は彼らを「新しいタブのリーダーズ」と呼んだ。
神は四人の中から最も優れたリーダーを選ぼうとして、誤って「×」を押してしまった。
そこには、ただ青い宇宙が広がっていた。
その中にひとつだけ、ごみ箱が存在していた。
ごみの無い世界に、ごみ箱は存在していた。
宇宙に最後まで残されたごみは、ごみ箱だった。
終わり
<了>