ブロ頭五郎

春休み。

憎たらしいくらいに堕落した生活を送ってやろうと意気込んでいたけれど、オトナという名の神様は暇人を決して許さないらしい。

家長からの命で教習所に行くことに。

 

ブログが、更新、できない・・・。

 

でもね!

バザールでござーる」の卓上カレンダーが置いてある時点で優良事業所だと確定してるのでね!

行くしかありませんわ!

 

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

陽光。朝風呂おじさんの嗚咽。家鳴り。

チュン、チュン、チュン。

事故る夢は、もう見ない。

 

TRANSFORM

 

 

 

葉村晶、第七弾。文春文庫の『不穏な眠り』(2019年)。シリーズ最新短編集。

葉村の働く書店で<鉄道ミステリフェア>の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にある。行方を追ううちに思わぬ展開に(「逃げ出した時刻表」)。相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、死んだ女の知人を捜してほしいという依頼を受ける(「不穏な眠り」)。満身創痍のタフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。 解説・辻真先

-裏表紙より

 

不運な書店員探偵・葉村晶の奇妙な調査を描いた四つの物語。

死期迫る老婦人からの依頼で出所した田上遥香という女を刑務所に迎えに行くことになる「水沫隠れの日々」、いわくつきの廃ビルの警備を任された葉村のハードな年末年始を描いた「新春のラビリンス」、盗まれた時刻表を追ううちに様々な思惑が浮かび上がる「逃げ出した時刻表」、”寄生する女”の生涯を追う「不穏な眠り」の四編。

 

今回もついてない葉村。「水沫~」では謎の男たちに追われ、「新春の~」では凍死しそうになり、「不穏な~」では襲われること数度。「逃げ出した~」にいたっては気絶から目覚めるところから物語が始まっている。時刻表が盗まれたことに気付いた彼女は、警察に連絡、持ち主に連絡、近所の防犯カメラをチェック、犯人が捨てたゴミをコンビニのゴミ箱から回収・・・。被害者とは思えない仕事ぶり。有能過ぎる。さらに盗難事件の裏にある真相まで暴いちゃうんだから、読んでいて気持ちが良い。最高。

 

巻末には「第四回・富山店長のミステリ紹介」が収録。第四回ってことはまだ続きますよね、葉村シリーズ。読みた過ぎる。今回は富山店長が収録作の裏話をチラリとこぼしている。貴重だ。ノリで買った小栗虫太郎、読まなきゃ。江戸川乱歩もね、知ったかしてるとこあるから、読んでみようかな『黒蜥蜴』。

 

楽しめるうえにミステリも知れるとあれば、最高ですわな。

ありがとう葉村晶、そしてこれからも。

 

 

<了>